静岡県の大井川鉄道「新金谷駅」から、本物の蒸気機関車のトーマスが走っています。
また、バスのバーティーやバルジ―、そして終点「千頭駅」から先は井川線をトビーが走っています。
通常は新金谷駅から千頭へトーマスで行き、井川線のトビーに接続するのですが、大井川鉄道の途中の家山駅から千頭駅間が台風の影響で不通となってしまっています。
家山と千頭は代行バスで移動する事になっていますが、本数が少なくトーマスやトビーに合わせてありません。
そのため、1日でトーマスとトビー両方に乗るのが難しくなっています。
しかし、できなくもないのです。
その方法を実際に行って体験して来ましたので、詳しく説明します。
2024年 トーマスの運行期間
2024年は6月8日~12月25日です。
トーマス・トビーの運行状況
「大井川鉄道」
JR金谷→新金谷→家山→×→千頭
トーマスは東海道本線 金谷駅から大井川鉄道で1駅の新金谷駅から発車します。
終点千頭駅の半分ほどの場所にある家山駅から先が何年も普通になっていますので、トーマスは新金谷駅と家山駅を1日2便往復します。
家山駅では降りられません。
新金谷10:38→家山→新金谷11:42
新金谷14:14→家山→新金谷15:27
大人3,400円 小人1,710円
「井川線」
千頭→奥泉→アプトいちしろ→長島ダム→井川
トビーは千頭駅と奥泉駅を1日2便往復します。
奥泉駅では降りられません。
千頭駅10:44→家山駅→千頭駅11:54
千頭駅14:05→家山駅→千頭駅15:25
大人1,800円 小人900円
★運転日はこちらを参考にして下さい。
https://daitetsu.jp/day-out-with-thomas-2023#calendar
ちなみに金谷から井川まで行って帰って来るには、
金谷7:47→家山8:21(普通)
家山8:30→千頭9:15(代行バス)
千頭9:20→井川11:06
井川12:30→千頭14:16
千頭14:27→家山15:11(代行バス)
家山15:21→金谷15:53
代行バスは本数が少なく、このような普通列車に合わせてあるようです。
トビーに乗るためには何時間もロスが発生してしまいます。
よく検証したら、午前のトーマスに乗ってから車で千頭駅まで行きトビーに乗るか、午前のトビーに乗ってから車で新金谷まで行きトーマスに乗れば1日で達成できます。
しかし、トビーに関しては基本的に大鉄観光のツアー企画のため、予約ができず、当日に千頭駅で席があれば購入可能なのです。
せっかく行ったのに乗れなくちゃしょうがないという事でツアーに参加する事にしました。
ツアーのメリット
トーマスとトビーの席を確保できる
新金谷↔千頭を観光バスで移動
新金谷駅の駐車場が優先的で無料
有料エリアに入れる
弁当付き
★ツアーの詳細・予約はこちら
https://daitetsu.jp/day-out-with-thomas-2023
トーマスと並走するバスのバーティーや、静岡駅から新金谷まで2階建てバスのバルジ―で行ってトーマスに乗るツアーなどもこちらからの申し込みになります。
こちらは大変人気なため、ネットからでないと申し込めないそうです。
新金谷駅トーマスのタイムスケジュール
9:00~10:00 会場待機
10:10 駅に移動
10:20 バーティーが駅に移動
10:38 トーマス出発
11:42 トーマス戻る
12:10 トーマス転車台
12:30~13:40 会場待機
13:40 駅に移動
14:00 バーティーが駅に移動
14:14 トーマス出発
15:27 トーマス戻る
15:40 トーマス転車台
16:00~16:30 会場待機
フェア会場は小学生以上500円有料エリアで、整備工場となっていて特殊消防車のフリンもいます。
バルジ―はツアー開催日の14:00~16:00頃のみ見る事ができます(開催日は少ない)
お客様がトーマスに乗って帰って来るまで新金谷駅に待機しているという事ですね。
トーマスとトビーのツアーは、10:38のトーマスに乗車し、12:10の転車台を見た後バスで千頭に向かい、14:05のトビーに乗車後、新金谷駅へ17:00頃戻って来ます。
千頭駅のサテライト会場にはパーシー・ジェームス・ヒロ・ウィンストンを見る事ができます。
そしてトビーが走る沿線にはラスティ―・いじわる貨車などがいます。
ツアー参加者のバッチをつけていると、フェア会場に何度でも入れます。
新金谷駅の様子
9:00にツアーの集合、説明を聞き出発まで整備工場などを自由見学。
トーマスは車体をきれいにしてもらってうれしそう。
トーマスの世界がそのまま再現したようです。
ここのトーマスは本物の蒸気機関車で、たくさんのスタッフが念入りに整備しています。
時々大きな音で蒸気を吹き出し、気合を入れているかのようです。
整備工場の奥には特殊消防車フリンが控えています。
これは転車台の時の写真ですが、バーティーもトーマスの所にやって来て一足先に出発します。
トーマスが整備工場から出て客車と連結しホームに入って来ます。
アニメのような茶色い客車を7両引っ張って出発します。
天井の扇風機と窓全開が懐かしい。
沿線では近所に住む人々が手を振ってくれて、ほのぼのとしました。
ツアーの弁当はバスで食べてもいいのですが、トーマスに乗る時間には用意されているので、受け取ってトーマスで食べている人が多かったです。
30分ほどで家山駅に到着。
トーマスのお話に出て来そうな駅ですね。
バーティーとは何度か並走しましたが、ここにも来ていました。
行きはトーマスが蒸気を上げて力強く引っ張り、帰りは電気機関車に引っ張られてバックで帰って来ます。
その機関車がまたレトロで何とも言えません。
大井川鉄道は古い車体が現役で走っている事に感動します。
新金谷駅に戻るとこれから出発する蒸気機関車がいました。
急行かわね路号 新金谷駅11:52→家山駅12:20
この列車は家山駅で降りられますが、この後の代行バスが15:25までないので12:52家山駅発の急行かわね路号で戻って来る事になるのかな?
トーマスが転車台に入ってきます。
実際には方向を変える必要がないので1周して戻って行きます。
お子様連れが多いので「すごいね」「すごいね」の連発。
トーマスは移動すると「行っちゃったー」と泣き出す子もいて、子供が小さかった頃の事を思い出します。
新金谷駅前の売店にトーマスの受付があって、空席があれば当日でも乗れるという事ですが、そこに千頭駅のトビーの空席情報も出ていました。
空きがあっても千頭駅に行かないと買えないという事で、バスのガイドさんに「行って買えないとかありますか?」と聞いてみました。
そうしたら「だいたい大丈夫」という事でした。
絶対ではないけれど、行けば乗れるのかな?
バスは席の間が広く、行きは爆睡、帰りはガイドさんのお話とトーマスのDVDを見ながらゆっくりできて最高です。
お父さんは疲れて眠る家族のために、この後も運転して帰らなければならないので、この時間は貴重ですよね。
千頭駅の様子
千頭駅にはパーシー・ジェームス・ヒロ・ウインストンがいて30分ほど散策タイム。
もうこの頃には道路を走っているトラックなどもトーマスの仲間たちに見えて来てしまいます。
そして、トビーがホームに入って来ました。
小さくてかわいい。
トビーの巣穴委は横3席でこじんまりとしていますので、トンネルも小さくカーブも急で遊園地のようです。
しかし、この井川線は日本一の勾配を登るアプト式機関車なのです。
トビーはそこまでは行きませんが、いつかその絶景を見に行ってみたいです。
川根茶の畑ですね。
大井川の上流は水が青く見えてきれいです。
「ぼくは速く走れないからゆっくり行くね」とか言いながら川沿いをゆっくり走って行きます。
折り返しの奥泉駅ではトビーが切り離されて、1番後ろだった部分に連結します。
本当にお話の世界のようです。
途中の駅にはディーゼルのラスティ―と貨車たちがいました。
車内ではクイズがあったりしてあっという間の1時間10分でした。
その時の動画
新金谷駅の場所
静岡県島田市金谷東2丁目
千頭駅の場所
静岡県榛原郡川根本町千頭1216-5
金谷近くの宿
新金谷付近には宿泊施設が無く、島田か藤枝の駅周辺がおすすめです。
まとめ
大井川鉄道には本物の蒸気機関車のトーマスやその仲間たちをたくさん見る事が出来ます。
しかし、途中の区間が台風の被害で不通になってしまい、効率良くすべてを見て回る事が難しくなっています。
そこで大鉄観光主催のツアーが、各場所をつなげてくれている事がわかりました。
駅でトーマスを見るだけでもじゅうぶん楽しめますが、遠方からお越しの際にはツアーに参加してよくばりコースを楽しむのも良いと思います。
計画段階ではわからない点もありましたが、今回の記事は実際に参加して収集した情報ですので、これから計画される方の参考になればと思っています。
大井川鉄道のホームページ
http://oigawa-railway.co.jp/sl
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