江戸時代には伊勢神宮へ行った帰りに「禊の三宮巡り」と称して、東国の三社にお参りすると強力なご利益があると言われ、多くの人が参拝に訪れました。
東国三社とは千葉県の「香取神宮」、茨城県の「鹿島神宮」と「息栖(いきす)神社」の事です。
香取神宮と鹿島神宮の御祭神は出雲大社の大国主命(おおくにぬしのみこと)から国を譲ってもらう「国譲り」という交渉を成功させた神様で、それぞれ関東有数のパワースポットとして有名です。
それぞれにある要石が地震を起こす大ナマズの頭と尻尾を押さえていると言われています。
しかし、息栖神社については単体ではそれほど知られていないのではないかと思います。
今回は息栖神社について書いて行こうと思います。
東国三社参りの順番や回り方
東国三社は香取神宮と鹿島神宮と息栖神社で、地図で見ると三角形に位置します。
この三角形の中は強力なパワースポットと言われています。
回り方や順番に決まりはないそうですが、私のおすすめは「鹿島立ち」と言うように旅の最初に安全を祈願する神社である鹿島神宮から一般道で息栖神社へ行って、一般道で香取神宮という順番が良いのではないかと思います。
移動時間は東関東自動車道で潮来まで行って、鹿島神宮までは一般道で15分ほど。
鹿島神宮から息栖神社は一般道で20分ほど。
息栖神社から香取神宮も一般道で20分ほどで行けます。
香取神宮から東関東自動車道のインターまではすぐですので、帰り道もスムーズです。
香取神宮の近くには小江戸佐原の街並みや舟めぐりもありますので、そちらへ立ち寄る事もおすすめルートです。
佐原の街並みについて書いた記事です🔽
息栖神社について
息栖神社の御祭神
久那斗神(くなどのかみ)は交通守護・祓いの神様。
天乃鳥船神(あめのとりふねのかみ)は船の神様。
住吉三神(すみよしさんじん)は海上安全・祓いの神様。
香取の経津主命(ふつつぬしのみこと)と鹿島の武甕槌命(たけみかづちのみこと)が国譲りの交渉のため出雲へ向かう際に、案内したのが息栖神社の神様だと言われています。
12年に1度行われる御船祭り(みふねまつり)は、鹿島の御祭神が香取の御祭神に船で会いに行くというものですが、その船を先導するのが息栖神社の船という事でも三社の関係性が分かります。
息栖神社のご利益
息栖神社のご利益はたくさんありますが、その中でも特徴的なのは職場安全・船中安全・作業安全・海上安全・交通安全・工事安全・社内安全といった点ではないかと思います。
私の先輩が鹿島港で船に乗っていましたが、職場でお参りに行くのは息栖神社だったそうです。
また、久那斗神は井戸の神様でもあり、一の鳥居のそばに日本三霊水と言われる「忍潮井(おしおい)」があって、男女2人でこの霊水を飲むと結ばれると言われています。
現在井戸の水を直接飲む事はできませんが、境内に出る湧き水が井戸と同じ水でお水取りをする事ができます。
息栖神社の場所
茨城県神栖市息栖2882
0299-92-2300
http://ikisujinja.com/
鹿島神宮と香取神宮について
鹿島神宮と香取神宮に関してそれぞれ書いた記事ですので参考にして下さい🔽
東国三社守
東国三社参りを完了すると完成するお守りがあります。
最初に行った神社で三角柱のお守りを手に入れると、残り2社の場所が空になっています。
そして、次に行った神社でシールを手に入れて貼って行きます。
3社回ると完成するという物です。
それぞれの神社も関東最強と言われているのに、これは最強ですね。
まとめ
息栖神社のある神栖(かみす)という地名は神のすみかという意味合いがあり、一度は行ってみたい場所でした。
水辺の森の中にひっそりと建つ神社で、とても落ち着く雰囲気です。
ぜひゆっくりとお参りしてみて下さい。
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