千葉県大多喜町の国道297号線沿いに「家康に過ぎたるものは二つあり、唐のかしらに本多平八」という大きな看板があります。かっこいいですよね。
豊臣秀吉による「小田原攻め」の後、徳川家康が江戸に入ります。
その時に徳川四天王の1人で戦国最強と言われた本多平八郎忠勝は十万石の禄高で上総大多喜城主となり、築城・町割りなど城下の整備に力を入れました。
本多忠勝伝説
「蜻蛉切(とんぼきり)」という、槍先に止まったトンボがそのまま真っ二つに切れてしまったという長い槍の名手。57回の戦では不利な場面でも勇猛果敢に攻め込み、その強さで敵陣に大きな打撃を与えました。
武田方から「家康に過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本多平八」とあまりの強さに敵方より賞賛されるほどでした。織田信長からは「花実兼備の勇士」、豊臣秀吉からは「天下無双」と呼ばれた武将です。
57回の戦ではかすり傷1つ負う事がありませんでした。
晩年小刀で彫り物に名前を刻もうとして手を切ってしまいます。これが生まれて初めての怪我だと言われ、「自分の命運もこれまでか」と語ったと言います。それから数日後に亡くなったとか。
どちらかというと頼りない印象の家康を逃がすため、8万の兵に500人で挑んで行き敵に道を開けさせたなど、負けた戦でもその名を轟かせ秀吉から「家臣にならないか」と誘われますが断ります。
「長い物に巻かれる」という生き方は昔も今も変わりませんが、私からするととてもかっこよく魅力的な人物です。
このようなエピソードを知るともっともっと本多忠勝という人を知りたくなります。
大多喜城
大多喜の街を見渡す山の上に建つ大多喜城は3月末~4月中旬頃になると桜の名所として多くの観光客で賑わいます。
「いすみ鉄道」「小湊鉄道」という2本のローカル線が走っており、沿線には菜の花がたくさん咲き、写真映えする場所もたくさんあります。
大多喜城のてっぺんの本丸の地図を見ると城下町を含めて当時の姿が想像できます。
二の丸は千葉県立大多喜高校があり、忠勝が掘らせたという大井戸や門が残っています。
大多喜高校はタレントの渡辺正行さんの出身校ですので、イベントなどには渡辺さんが出演し地元で大人気です。
私の息子が大多喜高校の野球部でしたので、私も愛着のある場所です。
大多喜へのアクセス
車 :圏央道 市原鶴舞インターから10分ほど
館山道 市原インターから40分ほど
バス:東京駅八重洲バスターミナルから1時間ほど
電車:外房線 大原駅からいすみ鉄道 大多喜駅まで30分ほど
大多喜の先、上総中野駅で小湊鉄道に接続、内房線 五井まで行けます。
千葉県夷隅郡大多喜町大多喜481
本多忠勝が主役の物語を見てみたい
NHK大河ドラマ「どうする家康」で山田裕貴が演じる本多忠勝かっこいいですよね。
57回もの戦で勇猛果敢に戦い一度の傷を負った事がないという、まさに戦国最強の武将です。
しかし生涯を通して家康の側近として生きるため、忠勝が主役というものがありません。
大多喜町では「NHK大河ドラマ(本多忠勝・忠朝)を誘致しています。」という事で署名活動なども行われています。
ぜひ実現してほしいと思います。
本多忠勝という人物にスポットを当てるというのなら映画もいいなと思います。岡田准一主演とか。妄想が膨らみます。
大河ドラマの年のお城まつり
真田丸のドラマが終盤に差し掛かる頃お城まつりがあり、当時本多忠勝役の藤岡弘、さんが本多忠勝の衣装で馬に乗って登場しました。
真田幸村に扮した渡辺正行さん。渡辺さんは方言丸出しで声援に応えていましたら、藤岡さんは刀を抜いてポーズをとってくれたり、「えいえいおー」という雄叫びをあげたり感動しすぎてヤバかったです。
コロナで何年か行われていませんが、今年は山田裕貴さんの本多忠勝が見れるといいな。
2024年は10月12日(土)、13日(日)に開催決定!
大多喜の宿
広丞庵 かのか 民宿さかや<千葉県> 養老渓谷温泉郷 嵯峨和旅館 渓谷別庭 もちの木 旅館&グランピングリゾート 花山水 −HANASANSUI− 養老渓谷温泉郷 小さな旅の宿 天龍荘 養老渓谷温泉郷 温泉旅館 川の家 渓流の宿 福水 Resort View 大多喜 養老温泉 秘湯の宿 滝見苑まとめ
大多喜の名産といえば「たけのこ」です。あく抜きの必要がない高級品です。春になると多くの人で賑わいます。
秋は養老渓谷の紅葉ハイキングで賑わいます。
養老渓谷やたけのこ狩り、いすみ・勝浦・鴨川への通り道の大多喜。春はいい季節です!
房総方面へお出かけの際には立ち寄ってみて下さいね!
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