千葉県大多喜町にある「市原たけのこ園」へ行ってきました。
大多喜のたけのこはアクがなくてとても美味しいと評判です。
民宿をやっている頃は「お客様に勧めるのに自分が体験してなければいけないから、今年こそは行くぞ」と毎年言ってましたが、そのうちに知人からたくさんたけのこをいただいてしまって、「来年にしよう」という事になってしまっていました。
ですが去年は不作でほとんどたけのこを食べられなかったので、今年はシーズンの最初を狙って行ってみる事にしました。
園の方の話ではたけのこはたくさん獲れる年と獲れない年が1年ごとに繰り返される傾向なんだそうです。
2023年は豊作で、1週間早いのだそうです。
ですので、たけのこ掘りはお早目がおすすめとの事です。
この記事では、たけのこ掘り体験をしたいけど実際どうなんだろう?という方に向けて、初心者でも大丈夫か?という目線で紹介したいと思います。
最高の体験ができました。
そして、ここのたけのこは本当に美味しかったです。
市原たけのこ園の場所
大多喜の平沢地区周辺にはいくつかのたけのこ掘り体験ができる場所がありますが、私が市原タケノコ園を選んだのは、市原たけのこ園のfacebookの中に「体験後はごゆっくりと疲れを癒してから出発して下さい」という文字を見つけた事です。
初めて体験する事って不安が多いですよね。しかし、この言葉でなぜか「なんとかなる」という気持ちになり電話をかけてみました。
・できれば3日前位に予約してくれるとスタッフ確保の関係で助かる
・汚れてもいい履物を持って来てほしい
その位のゆるい感じで予約が完了して「じゃあ10時にしましょうか、だいたいその頃に来てくれれば大丈夫です」との事。ゴールデンウイークなどはそういうわけにはいかないでしょうが、平日はのんびりした感じです。
向こうからは聞かれませんでしたが、昼食はお願いした方がいいと思いますよ。もちろん私もお願いしました(1600円)
ちなみに市原たけのこ園の市原は地名ではなく市原さんの農園という意味です。
千葉県夷隅郡大多喜町田代795
0470-83-0363
上総中野駅を目指して来ると近くまで来れます(駅からバスもありそう)
圏央道、木更津東か市原鶴舞が最寄りのインターです。
市原タケノコ園の料金など
市原たけのこ園に到着しました。広くて綺麗です。
こちらのシステムは、入場料無料で獲った分を市場価格で買うというもの。
白い方の建物で受付をして出発です。
戻ったら精算をして左の建物でお食事となります。
営業時間は平日9:30~、土日9:00~
お食事は最初の受付時にお支払いを済ませ、番号をもらい、帰ったら奥様に渡すと用意してくれます。(10:45~14:00、月曜日は食堂が休み、1組6名様まで)
出発前に「どの位が何キロかわからない」と言ったら測りに乗せて教えてくれました。これで3キロ。これは割と小ぶりなたけのこでしたが、でっかいのだと1,5キロくらいになるそうです。
小さいのって柔らかくて美味しいんですよねえ。「よし、小さいの狙いでいこう」とか言ってみたり(笑)
この日の料金は1キロあたり1500円でした。変動はするようですがだいたいそんな感じだそうです。帰りに道の駅で見たらもう少し高かったので良心的価格です。
しょいかご、軍手、くわは貸してもらえます。私は長靴を持参しましたが、汚れても良ければ普通の運動靴で大丈夫です。
たけのこ掘り開始
たけのこ農園に入って行きます。きれいに整備されていてとてもいい雰囲気です。
スタッフは早朝から出荷用のたけのこを掘って、一息ついた頃にお客さんが来るという事で敷地内を熟知していて、手慣れた様子で勝手に掘る客や、私たちのように初めての客にそれぞれ目を配りながら丁寧に指導してくれました。
私は海の近くで育ちましたので、こういう山の中の風景には本当に癒されます。「いい所ですねえ」とか言いながら100mほどの坂を上るといよいよ本番です。
貴重な白たけのこ狙いで
最初はスタッフの方がお手本を見せてくれました。
たけのこは地下茎(スタッフは水道管と呼んでました)から生えているので、土を掘ってカチンと水道管に当たった所で切ります。
動画で「これは根性たけのこ」と言っていますが、水道管が張り巡らされた場所をかいくぐって出て来ている物を根性たけのこと呼ぶのだそうです。
この水道管をくわで切りながら掘り進まなければならないので難所と言われていて、いきなりお客さんがやる気を失くすといけないから通常は最初から教えないんだそうです。
スタッフが掘る出荷用も朝から疲れ過ぎちゃうのでこういうのは掘らないのだとか。
しかし根性たけのこは「白たけのこ」とも言われ、とても美味しいのだそうです。30本に1本の貴重品。
「今日は白たけのこ狙いで行きます」宣言(笑)
たけのこの見つけ方
これは最初のお手本のたけのこの芽。地下茎が地上にまで見えますよね。これをガシガシ切りながら掘ります。けっこう大変。
「これ掘ってみれば?」って教えてもらったのをまずは自分で掘ってみます。これは初心者向けで割と掘りやすいと。
掘ってみると土の中にたけのこがありました。感動。
大多喜のたけのこが美味しい要因は、この粘土質の土にあるのだそうです。
こういう斜面にあるたけのこは、掘るというより土が落ちてゆくので平面より掘りやすいです。
横に伸びている地下茎にカチンと当たるまで土をどかしていき、ぶつぶつがある所をくわで切り、あとはてこの原理で「そーれ」って抜きます。
実は手こずっていたので、スタッフがいい所まで掘ってくれて「さあ、至福のひと時は自分で」って最後の「そーれ」をやらせていただきました(汗)動画の最後の所(笑)
おー立派なたけのこが掘れました。2㎏ぐらいあるのかな?もう少し小さいのを探そうという事に。
「今度こそ自分でやります」
地面がひび割れてるこの感じ、憧れていたたけのこ掘りの光景。
たけのこの大きさはちょっと出てる葉っぱの大きさや色でだいたいわかるんだそうで、どうやらこれはお望み通りの品らしいですよ。
今度こそ自分でやりますよ!
斜面なので土をどかすとぽろぽろと下に落ちていきますが、根性たけのこなので地下茎が邪魔をしているので、けっこう力を入れて切断していきます。
いいのが見つかりましたので慎重に行きます。ちょうど見えている一番下あたりにぶつぶつした部分ができてましたので、そこにくわを入れて切っていきます。
最初のと比べるとこの位。これは1㎏ぐらいかな?理想のサイスです。この位のをあと何本か探していきましょう。
次は平面のたけのこをやってみます。こんな所にひび割れが!これあるでしょ!自信はありませんが掘ってみます。
平面が穴を掘らないといけないので大変です。でもこれが醍醐味ですからね。頑張ります。
後で「ずいぶんがんばったねえ」って言われるぐらい広範囲を掘ってしまった(汗)
おりゃあ、たけのこが見えてきた!まだまだ掘りますよ。けっこういい疲労感(汗)
至福の時(笑)なかなか手ごわかったけど、美味しそうなのが掘れました。
いいですよねえ。この風景。最高です。
要領をつかんだのであと何本か掘って終了。急に金額が気になりだした(汗)
でもそのくらい夢中になれるひと時でした。
掘りたてのたけのこを計量
5本で5㎏。×1500で7500円でした。最初のが大きかったかな。でもどっちが美味しいか食べ比べもできるのでよしとします。
掘りたてのたけのこを使った料理
ほどよく疲れてお腹も減った所でご飯です。
弁当と思っていたのですが、朝もらった券を渡すと天ぷらとかそれから揚げてくれる感じです。繁忙期はそうはいかないと思いますが、平日はゆっくりできて最高です。
山でスタッフが「ここのお母さんの料理は美味しいですよ」って言ってたので楽しみにしていました。
本当にたけのこ尽くしでどれも美味しかったです。
たけのこ掘りをやらないで食事だけというのはできないようです。
いやあ美味しかった。すごくいい時間でした。
帰って料理してみた
「大多喜のたけのこはアクがないから米ぬかとかいらなくて、水でちょっと煮ればすぐ食べられるよ」って教えてもらったのでその通りやってみました。
つまみ食いが止まらず料理する前にかなり減ってしまいました(汗)
本当に柔らかくて美味しく、好きな物しか食べない知的障害の娘がタケノコを拾って食べていました。
1週間で完食した頃に知人からたけのこをいただきましたがぜんぜん違います。「根性たけのこを食べたら他のは食べられないね」と話しています。
まとめ
千葉県の真ん中あたりにある大多喜町は、養老渓谷や大多喜城も有名です。
都心からのアクセスもよく、ゴルフ場もたくさんある人気のスポット。
そんな大多喜のたけのこはアクがなくとても柔らかく高級品です。
その高級たけのこを自分で掘る体験をさせてくれる場所がありますので、今回は紹介させていただきました。
初心者でも最高の体験ができますので、ぜひ訪れてみて下さい。
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