宿側の立場としてチェックイン・チェックアウトは守って欲しいと思う

まぐさの船盛り おすすめ 宿
まぐさの船盛り
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民宿をやっていて、常連様という存在はありがたかったです。

過去の宿泊の印象が良かったからまた来てくれるのでしょうし、勝手知ったるで説明しなくても、自分たちの良いように過ごしてくれます。

ですので、それに甘えておろそかにしてはいけないと常に考えていました。

そんな常連さんですが、ぶっちゃけ「今日は○○さんが来るのかぁ」と、気が重くなるお客様もいます。

宿を閉めてからもう2年になりますが、当時を思い出し「よくやってたよね」って家族で話す事があります。

やめたからこそ言える事ばかりですが、宿の人の本音を伝える事で、旅行者が良い滞在が出来る助けになれば幸いですし、

小さな宿を営む方が、もっと頑張れるようになってほしいと願っています。

同業者との会話にもよく出て来る事です。

まぐさぼ舟盛り


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チェックイン前に来てしまうお客様

民宿の仕事は朝起きてから夜寝るまでほぼ働きっぱなしです。

バイトに仕事をさせて、旦那はふらふらしてるイメージがあるかも知れませんが、バイト代を払っていては成り立ちません。

家族経営の宿ではお客さんが食事をしている間に布団の上げ下ろしや洗濯、風呂の掃除などギリギリでやっています。

私が子供の頃は、朝食前に伊勢海老を獲る網の手伝いをしていて、常連のお客様は早起きして手伝ってくれました。

その他には子供の世話や地域や学校の行事などもこなさなければなりません。

特にチェックアウトからチェックインまでの何時間は、次のお客様が来るまでの準備で大忙し。

ひと段落したら買い出しにも行かなければなりません。

そして午後からは夕食の準備が始まります。ほとんど座っている暇もないほどです。

そんな中、部屋の準備が出来ていない状態でチェックイン前に来てしまうお客さん。

海水浴シーズンなど、朝の6:30に「今年もお世話になりまーす、トイレ貸して下さい」と、まだ前日のお客さんが寝てる時間に、中に入ってきて大きな声でバタバタ

ひとしきりゆっくりしたら駐車場に車を停めて出掛けて行きます。

常連様ほど多いです

もちろんそうでないお客様もたくさんいます。

いつも送り出す時に「お構いできなくて申し訳ありませんでした」と言ってしまうように、本当に手のかからないお客様。

しかし、どうしても困ったお客様の方ばかり気にかけてしまうものです。

「良いお客様にこそ良くしてあげたい」という気持ちを常に持っていましたので、悔しい思いがたくさんありました。

特にコロナ渦では気遣いのないお客様に悩みました。

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チェックアウト時間を守らないお客様

チェックイン時間を守らないお客様はチェックアウトしてからも手がかかる事が多いです。

「チェックアウト後も車を停めさせてくれ」「海から帰ったら風呂に入らせてくれ」と翌日のお客さんが待っててもお構いなし。風呂は砂だらけ。

翌日の夕方なので、その日に来たお客様が風呂に入れませんし、夕食の準備も滞ってしまいます。

「俺らは常連なんだ」という事でなんでしょうか。

たっぷり2泊したかのような満足感なんだと思います。

そして、そのお客様が来る前日と翌日は休日とすることになりました。

そりゃあお客様は大喜びです。

でも、それでいいのでしょうか?

ぶっちゃけもう来て欲しくない(汗)

値切るお客様も

揚げ物なしで刺身を良くして欲しいという1人客の要望に応えた刺身

ウチの宿のおさしみを見ていただければわかると思いますが、泊まらなくて食事だけでは赤字になりますので宿泊代金の中でなんとかやりくりしていました。

良いお客様は、理解してリピートしてくれます。

しかし、それ以上を求めてくるお客さんもいます。

「お金はかかってもいいから、これが食べたい」という事ならまだいいのですが、何度も連絡して来てプレッシャーをかけて来るようなお客様は本当に重荷でした。

「12人で行くんだから損はないでしょ」と価格交渉をする幹事さん。ほとんどのケースで当日は4人ぐらいに減ってます。

「貸し切りですよね」と毎日のように確認の電話がかかってきますので、当日は4人で貸し切り。

「空いてる部屋を使っていいですか?」と1人1部屋に。

上司からは喜ばれると思いますが、宿としては「もう来ないでほしい」と思ってしまいます。

長年やっていると電話の最初の感じで「この人はちょっと」って、何となくわかってしまうのですが(汗)

まとめ

先日泊まった宿は、オーナーが1人で切り盛りしていました。大変です。

そんな事情ですので、お客様に対するお願いや注意事項が多くて戸惑いました。

しかしその宿は絶大な評価を得ています。

それはなぜか?と考えました。

「宿を理解して来てくれるお客様を第一に考えているから」だと思います。

そのような宿には頑張ってもらいたいですし、利用されるお客様にも宿に歓迎されるようになっていただき、良い滞在となりますように。

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