千葉県大多喜町の山に中の古民家に、月に1日たくさんの人が訪れる場所があります。
柴田千代さんが営む「チーズ工房 千 sen」です。
毎月第一日曜日のみ販売されるチーズは彼女のこだわりが感じられる独自の物。
また、人との縁を大切にする人柄から、月1度のその日を盛り上げようと地元在住のアーティストなども集まり、田園風景の中に異空間を作り上げています。
そんな千の魅力を紹介させていただきます。
チーズ工房 千 sen の場所
千葉県夷隅郡大多喜町馬場内178
http://fromage-sen.com/
第一日曜日 11:00~17:00
柴田千代さん
千葉県富里市出身。18歳でチーズ職人を志し、大学卒業後は北海道とフランスでの修行。
2014年に大多喜町の古民家を改装しチーズ工房 千 senを開業。
2017年に、国内のチーズ生産者にとって最高賞にあたる農林水産大臣賞を受賞。
2019年『情熱大陸』出演。国内産の乳酸菌酵母を利用した「うぶすな」がWorld Cheese Award 受賞。
2022年フランス本部があるギルド協会よりギャルド・エ・ジュレを叙任する。
チーズへのこだわり
一口で日本を感じられるチーズ。チーズを通して日本を表現したい。
和の華やかな宴で、チーズを少しつまみ、日本酒を口に流し込んだ時に「わー美味しい」という感動をを与え、それでまた話やご縁が生まれるような香りを目指す。
外国のチーズの真似ではなく、自分の土地から生まれた牧場の牛乳と、日本で見つけたチーズを作る事のできる菌を使って、日本独自の新しいジャンルを研究しています。
そして、日本文化の溶け込んだチーズで世界のコンクールに出場して、その味が認められるようになりたい。
筆者は日本酒の唎酒師とワインのソムリエの資格を持っていますが、日本酒とチーズの組み合わせは乳酸菌による酸味、旨味の相乗効果、日本酒には無い塩味による補完などが繊細な部分で発揮され、お互いの味を引き立て、1+1が3にも4にも美味しくなります。マリアージュですね。
こういった事を「人と人との縁」に例える柴田さんの考え方に私も同感します。
営業日の様子
大多喜から養老渓谷へ向かう道の途中にポツンと立つ看板。これが目印です。
周辺は静かな田園農村で草の香りに体が浄化されるようです。
手前の建物が工房兼直売店です。カフェスペースもあります。
敷地内には多くの人が訪れるので、キッチンカーやイベントなどで賑わいます。
訪れる方はチーズを買いに来るのですが、柴田さんに会いに来るという雰囲気の方が年々多くなっているように感じます。
そういう和やかな空気がここには漂っています。
千のチーズ
この日は午後3時過ぎに到着したので売り切れちゃっている物もありましたが、お目当ての竹炭濃厚熟成と季節の花のチーズをゲット。
黄色いカチョカヴァロというチーズは焼いて食べると美味しいという事で今回初めて購入。
詰め合わせにして贈り物にした事があるのですが、大変喜ばれました。
🔽千のチーズの詳しい説明はこちらです
https://fromagesen.base.shop/p/00002
千のチーズの通販
第一日曜日後の月曜日と月末最終日曜日19時が予約開始日で、注文の翌月第一日曜日に発送になるようです。
🔽詳しくはこちらへ
https://fromagesen.base.shop/
大多喜の宿
周辺には養老渓谷や大多喜城など、観光スポットもあって1泊で遊ぶのにもいい所です。
春にはたけのこ狩り、いすみ鉄道や小湊鉄道のローカル線の旅もおすすめです。
まとめ
久しぶりの訪問でしたがチーズの種類が増えていたり、お手伝いの方が増えていて、元気に営業していた事を嬉しく思いました。
柴田さんの微生物単位の研究はまだまだ続くと思いますし、工房につく菌も進化して行き、美味しいチーズができて行くのだと思うとワクワクします。
いつか世界に日本のチーズが認識される日が来る事を祈っています。
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