数年前から「今年こそ富士山に登る」と宣言していながら果たせないでいましたが、「本当に今年こそ」と決断し登山靴とトレッキングポールを購入しました。
まずは必要な物をリストアップしたりしたいので、どこか登ってみる事にしました。
そんなある日、親戚の墓参りに行く道中で七面山の話になり「死ぬまでに1度は行くもんだと思って行った」と聞きました。
最近の世代ではあまりありませんが、日蓮宗である親の世代では寺の住職と登って山頂の寺に泊まって来るのがステータスでした。
その時の杖に焼き印を押してもらい、自分が死んだ時にそれを持って棺桶に入るという風習があるので、死ぬまでに行っておかなければという事になるのだと思います。
最近では葬儀屋が杖を用意してくれるので必要なくなったのですが。
そんな話をしている中で「登ってみたい」という気持ちが強くなりました。
「呼ばれない人は登れない」という話もある七面山に登山初体験で挑戦してみました。
1人なのでダメだったら戻ってくればいいので。
しかし、そんな甘えが出ないように山頂の「奥之院」に宿泊予約をしてしまいました。
さて、どうなるか?
★登山初心者が「あるとぜんぜん違う」と思ったアイテム9選
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七面山の駐車場
「七面山に登りました」というと「身延山行ったんだね」と言われる事が多かったのですが、身延山と七面山は別の山です。
身延山はロープウェイで山頂まで行けますが、七面山は登山しなければ登れません。
日蓮聖人が身延山で説法している所に現れた「七面大明神」が宿っている山で、身延山の裏鬼門に位置し、身延山と法華経と守護していると言われています。
雨予報の中でつかの間の晴れ間を狙って決行。登山日は晴れ予報で下山日は午後から雨予報。平日です。
白糸の滝近く、登山口の羽衣駐車場まで行くまでには路肩に駐車できるスペースがあります。
登山口のすぐそばの駐車場には空きがあったのでトイレのすぐそばに車を停められました。
勝浦を1:30に出て6:00到着。登山者が動き出すまで少し寝ます。
そういえば、中央道の談合坂パーキングでおにぎりを4個買って運転しながら2個食べて、コンビニでカップ酒とか買おうと思っていましたが、到着して気づいたのですが、途中でコンビニがなかった。かも?
その時は「まあいいか」と思っていたのですが、これがちょっとしたピンチにつながります。
平日で雨予報で閑散としていたからか?途中の坊がやってなかったのです(汗)
この山は修行の山なので「生臭物」と言われる物はダメですが、念の為お昼の食料と甘いものは用意してから登った方がいいです。
特に私のように糖尿の人は飴ちゃん必須です。
白糸の滝のお万の方に挨拶して登山開始
駐車場から橋を渡るとすぐに白糸の滝とお万の方像があります。
女人禁制の七面山に女性が登れるようになったという功績の徳川家康の側室「お万の方」が、籠って7日間身を清めた滝です。
私が住む千葉県勝浦市の出身という事で、足跡を追っていますので、まずはお万の方に登詣成就の祈願をして出発しました。
【前記事で詳しく説明していますので参考まで】
★徳川家康の側室 養珠院 お万の墓所と足形が残る本遠寺
https://siroyakiblog.com/hononji/
★家康の側室にお万は2人いる 水戸・紀州初代の母 養珠院の故郷
https://siroyakiblog.com/yojuin-omannokata/
羽衣 登山口
「熊が出る」という話もあるので誰かが来るのを待っていたのですが、何人か準備を始めたので出発する事にしました。
線香の香りがして結界の中へ入って行くという雰囲気が漂っています。
山に受け入れてもらえるように一礼して門をくぐりました。
荷物が多い人は近くの山田屋か春木屋別館に正午までに申し込むと、500円で輸送してくれるようです。
地図にロープウェイらしき物があったのはこれでしたか。
500円で荷物になりたい。
それはダメみたいです。
荷物はリュック程度で敬慎院に参籠(宿泊)する人のみだそうです。
七面山登山には2ルートあります。
日蓮聖人の弟子である日朗上人らが最初に登ったのは神通坊からの裏参道(北参道)で、修行の道と言われているそうです。
そして白糸の滝のある羽衣から登る表参道は割と整備されていて登りやすいとか。
そう聞くと難しい方へ行きたくなりますが、初心者なので表参道から行く事にしました。
まとめ
7月の富士登山解禁前に登山を経験したくて選んのが山梨県身延町の七面山でした。
1989mと初心者にはハードルが高いように感じましたが、そこが初心者。
「私の親世代はだいたい登っているので、行けるだろう」という妙な自信があって挑みましたが大変でした。
「呼ばれていない人は登れない」という言葉をどこかで見つけ、自分を試す意味でも頑張らなくてはと思い結果的には登りきる事ができました。
「ロープウェイで行けたらこんなに感動しないんだろうな」という貴重な体験ができました。
登山で必要な物も明らかになりました。
【次の投稿では登山の道中を詳しくお伝えしています】
★登山初挑戦50代オヤジが1989mの七面山を登り切れるか
https://siroyakiblog.com/tozan-beginner/
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