ここ何年か夏になると「千葉の勝浦は涼しい」とテレビで話題になっていて、移住者が増えているのだそうです。
この100年の間35度以上の猛暑日は1度も記録されていません。
都心では普通に35度を超え、最近では40度の日もあるというのに。
「そんなに涼しいの?」とよく聞かれますが、勝浦に住んでいるとこれが当たり前なのです。
しかし、ここ何年か日本全体が異常に暑くなって来ているせいか、市外に出かけると尋常でない暑さにびっくりします。
体感温度が全然違うのです。
そして、勝浦の涼しさを再認識したという事で、改めて「どのように涼しいのか」を、具体的に記事にしてみる事にしました。
他との気温差がすごい
毎日見る天気予報ですが、夏になると予想気温の図に異変が見られます。
熊谷・前橋が最高気温39度の日に勝浦は25度。
千葉県内でも勝浦だけ気温が低いのが分かります。
先日、自宅から1時間ほどの茂原へ買い物に行った時に車の温度計が36度でした。
そして、勝浦に帰って来たら26度。
なんと10度も差がありました。
勝浦全体が涼しいわけではない
地元でもSNSなどで情報交換がされていますが、どうやら勝浦全体が涼しいわけではないようです。
千葉県内でも比較的暑い市原などから国道297号線を勝浦に向かって走る道中、気温の変化を見てみる事にしました。
市原市牛久33度→大多喜32度→勝浦市松野交差点30度→サンユーランドリー28度→勝浦整形外科26度→串浜海岸25度
勝浦市に入ったばかりではまだ30度を超えていても、「海が近くなって来たかな?」というあたりから車で5分ほど走る間に急に気温が下がりました。
勝浦は海沿いの低い地区はそれほど広くなく、すぐに50mほど高くなり、そこから市原方面に向かって少しずつ上って行くような地形になっています。
この50mの上と下で気温の差があります。
という事で、勝浦で本当に涼しいのは海沿いという事になります。
梅雨時は蒸し暑い日もありますが、8月になると特に涼しいと感じられるようになります。
このカーブを曲がると25度だった串浜海岸ですが、若いころ勝浦に帰って来た時に「初夏」「夏の終わり」など、季節を感じる事が出来ました。
勝浦は冬も暖かい
この50mの差ですが、冬にも気温の違いが見られます。
海沿いはほとんど雪が積もりません。
しかし、坂を上がると真っ白という事がよくあります。
海による影響が大きい
勝浦の特徴として朝晩の霧があります。
これは勝浦の海が沖で急に深くなっていて、日光で温まった海水と海底の冷たい海水が入れ替わりやすい状況で、夏の南風が運ぶ冷たい風で涼しくなるのだそうです。
夕方近くなって都会でゲリラ豪雨が降っているころ、このようにひんやりとした潮の香りのする風が吹いてきます。
冬は逆に暖かいのですが、海水を触ると暖かく感じられるのです。
このように勝浦の気候には海が影響されているとうい事を、ここで暮らしていると実感出来ます。
クーラーがいらない
民宿を営業していた時の写真ですが、夕方に打ち水をすると急に涼しくなるので、このように網戸にして風が入るようにしていました。
2階の客室にはクーラーが設置してありますが、食後には網戸にしているお客様が多く、夜中には寒くなるので窓も閉めてました。
昼間帰って来た時の部屋の温度が27度。
窓を開けて静かにしていればぜんぜん大丈夫です。
夜にクーラーをつけても25度設定では風が出ないので、設定温度を下げると寒くなるので、結局は自然風が一番いいという事になります。
千葉 勝浦 涼しい まとめ
本当に涼しい勝浦で長年暮らした私が夏の都会に行くと、汗が止まらなくなって具合が悪くなってしまいます。
そして、最寄りの鵜原駅で降りた瞬間に感じる潮の香りのする海からの風は、勝浦ならではのものではないかと思います。
「関東の沖縄」「最強の避暑地」などと言われる勝浦の涼しさについて紹介させていただきました。
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