千葉県 勝浦港は地元の漁師以外に県外の1本釣り漁船が立ち寄り水揚げします。なので鮮度は抜群!そんなカツオの話です。
目には青葉 山ほととぎす 初鰹
目には青葉 山ほととぎす 初鰹
江戸時代の句です。
千葉県近海は寒流と暖流がぶつかる場所なので、暖かい南の海から北上してくる初ガツオと秋に北の海から南下して来る戻りガツオの両方がやってきます。
それを全国のカツオ船が追いかけて勝浦港に水揚げして行きます。特に5月頃には最盛期を迎え、港に入りきれないほどの船で賑わいます。
最盛期は4~6月の初夏ですが、1~2月に「走りのカツオ」さらに初物が食べられるんですよ。
江戸時代には船の設備も輸送手段も発達してなかったのでカツオは貴重でした。基本的には将軍しか食べれず、残り僅かを庶民が取り合いになったとか。
今の値段で30万円?とか。
カツオ漁船が水揚げするカツオは、太平洋を広く移動して1本釣り漁で釣って来ますが、地元の漁師が近海で引き縄漁(トローリング)で釣って来るカツオも貴重です。
「モチ鰹」とも呼ばれ、もちもちした食感が特徴です。
日本一のカツオ漁師 高知県の明神学氏が船長の第83佐賀明神丸。
カツオの食べ方
去年の夏、静岡にある妻の実家の父母両方の具合が悪く、さらに家業の八百屋の配達員が入院しちゃったから面倒みれないとSOSが来ました。
自閉症の娘を預けられず私が単身で行って住み込みで配達と父母の世話をしました。
静岡も焼津のカツオなど有名ですが、やはり勝浦のカツオを持って行って食べた時の事が忘れられず「食べたい」というので探しまくりました。
たまたまかもしれませんが勝浦産が売っていて、食欲がなかったのですが食べてくれて良かったです。
その後は「電気を交換してくれ」「座椅子を買って来てくれ」「屋根裏に隙間がないか見てきて」「窓に断熱材をはめてくれ」などと、元気になりましたが(汗)良かったです。
私は民宿やめてからほとんど刺身を食べてませんが、たまに食べると蘇った感じがします。
ちなみに地元の人は皮を焼かずに刺身を生姜醤油で食べるのが基本です。にんにくとか言うと「お客さんどっから来たの」って言われる(かも)。
その他には、味噌・醤油・生姜・ねぎ・大葉などと一緒にたたいた「なめろう」も美味しいです。
なめろうにお湯をかけて「湯もぐり」にしたり、お茶漬けにしたりしても美味しく食べる事ができます。
また、角煮にしたり、サクごと茹でてから焼く「なまり節」も大根おろしをと食べると美味しいですね。
カジキの刺身
冬の間、ちょっとレアですがカジキの刺身が美味しいです。
ソテーなどにするメカジキじゃなくてマカジキ。「どこで食べられますか?」とよく聞かれますが何とも…
外房で「カジキの刺身」って見かけたら食べてみて下さいね。
まとめ
民宿のお客様の中にも「カツオは生臭いから苦手」という方がいましたが、新鮮なカツオを食べてみて「カツオに対する概念が変わった」と言われる事が多かったです
そんなカツオで有名な勝浦港では毎年「カツオまつり」というイベントが行われています。
コロナの影響で中止となっていましたが、例年ですと5月最終土曜日か6月最初の土曜日あたりに開催されます。
あがりたてのカツオの販売はもちろん、たくさんの模擬店や催しがあって大変盛り上がります。
機会がありましたら、勝浦で新鮮なカツオを召し上がってみて下さい。
コメント