千葉県九十九里にある「九十九里海釣りセンター」は、真鯛やカンパチなど海の大物が釣れる釣り堀です。
料金は安くはないですが、釣り船に乗った事を考えれば、船酔いの心配もなく手軽に楽しめていいのではないかと思います。
子供でもじゅうぶん楽しめますよ。大物を釣り上げた経験は今の世の中の状況において、とても刺激的なものとなる事でしょうね。
私も5回ほど息子と行きました。海育ちで海釣りは一通り経験していますが、20匹まで釣っていいいのにも関わらず、最初は3匹しか釣れませんでした。しかし上手な人は鯛をどんどん釣り上げていきます。
「この差はなんなんだろう?」と試行錯誤して、3回目から10匹を超えるようになりました。
その時の経験から、これをやれば釣れるというポイントを紹介します。
「ぼーっと水面を眺めれるのがいいんだ」という名人?もいますが、せっかくだからそれなりに収穫は欲しいですよね。
ポイント1 おすすめの時間帯
九十九里海釣りセンターの営業時間は午前8:00~15:00
朝8:00に入場するとまずルアーやワームや魚を引っかける物など、禁止の物を持ってきてないかチェックされます。
そして8:30分まで待機して、放送とともに釣り開始です。
料金
1日コース 大人11,000円、女性・中学生以下8,000円
短時間コース 大人8,000円、女性・中学生以下6,000円
1日コースは14:45分までに魚の処理が終了していなければならないので、14:30頃から帰り支度をするとして8:30から6時間釣れます。
短時間コースは何時からでも4時間で「〇番さん終了です」という放送まで。営業終了まで4時間なければ営業終了で終わりです。
私の見た感じではやはり最初によく釣れます。
ですので8:00に入場して8:30から開始がおすすめです。
釣れ出すと忙しいので、釣れない時間帯も必要かと思います。落ち着いたらお弁当タイムとかでいいですね。
こちらは釣る人だけ料金がかかりますので、例えばお母さんがコンビニに行ってきたりする事も可能です。
釣りをしないで待っている人がゆっくりできる屋根のあるベンチや、テーブルが各所に配置されていて日陰で読書などしているのも気持ちいいと思います。
夏場は日焼け対策を忘れずに!(帽子・首タオル・長袖など)
私は3回目からは8:30~12:30の短時間コースで、お昼を食べて帰るパターンにしています。
ポイント2 最初は貸し竿を借りよう
レンタル品
・貸し竿1本 1,100円(仕掛け付き)
・仕掛けセット 500円
(ウキ・おもり・ゴム管・針など)
・針のみ 100円(5本)
・おもりのみ 10円
・発泡スチロール450~750円
・氷 200円
・アメニティセット300円
(タオル・軍手・ビニール手袋・スチロール包装)
・えさ 500円
(イソメ・オキアミ・イワシ)
本当に手ぶらで大丈夫な感じですが、最初は貸し竿は借りた方がいいかもしれません。
シンプルな仕掛けですが、針が取れたり絡まったりした時には持って行くとなおしてくれます。
しかも釣れるようにちょっとしたアドバイスをしてくれたり、魚がかかったらタモ網を持って来てフォローしてくれます。
要するに気にかけてくれるという事です。
我が家では最初はレンタルして、次は息子が1人で自分の道具を持って挑戦してきました。
そうしたらバラシにライントラブルと釣りにならずに帰って来たそうです。
バラシは針の掛かりが甘くて外れてしまうのは良しとして、合わせが遅くて魚が飲み込んでしまい、歯で糸が切れたようなのは、しばらくすると弱った魚が浮かんで来て気まずい空気になりますので注意(汗)
魚を釣った時に使う道具は用意してありますが、借りる人が多い時にはない場合がありますので、あると便利な物です。
左の道具で魚の口を挟むとがっちり落ちないので、釣りあげた魚を生け籠に入れる時の必需品。せっかく釣り上げた魚を逃がさないためにもあった方がいいです。
真ん中はペンチ。針を外すのに役に立ちます。長いと魚の口の奥に引っかかった針を簡単に外せます。
右の道具は魚を抑えておく物ですが、大物だとタオルの方がしっかり押さえられます。
あとはハサミ。イワシの餌をぶつ切りにする時に使います。多分借りられると思います。
ポイント3 仕掛けを工夫
貸し竿は堤防釣りで使うような竿で、4号のナイロン糸にチヌ7号の針がそのまま付けてあって、途中にウキとおもりがあるだけのシンプルな物です。
最初に貸し竿を借りたのでウキ下のタナの深さなども含めてインプットされていたので、自分で工夫してやってみる事にしました。
ウキ釣りだと遠くのポイントに餌をもっていけるメリットがありますが、常連さんで爆釣している人はウキなしで足元を狙っている人が多かったので私もウキなしで挑戦。
私は道糸に写真のようなおもりを縛って、その下にハリスを付けました。針もレンタルよりも少し小さめの物にしてみました。
ハリスの太さは小さな鯛なら1号でもいけますが、大きい鯛やカンパチなどの青物の場合はかなり引きが強いので、私はクッションゴム付きのおもりにハリス2号にしています。
釣り船での経験からハリスは3個ほど作って持参します。周りが釣れてる時に針を付けなおしてたりすると上手くできないので(汗)
ポイント4 タナを守る
タナとは水面から何メートル下にえさがあるかという事で、釣りで一番重要なポイントです。
ウキ釣りならばウキから下の長さです。
移動式ウキはウキ止めの場所なのですが、魚を釣った時に竿のガイドに引っかかって移動してしまう場合があるのです。
自分だけ釣れないという時に、ウキ下が浅くなってたという事がありました。
ウキなしの場合はおもりを底まで沈めて深さを把握しないといけません。
えさの位置がタナですので、おもりが海底に着いた所からハリスの長さ分を上げた所がえさが海底に着いている状態です。
私はそこから10~15cmほどの場所にえさが来るように設定して、その状態で水面に来る道糸にウキ止めなどで印を付けます。
活性の良い時には印が水面に来た時にあたりがあります。
釣り方はおもりを一旦底に付けてから、印が水面に来るまでリールを巻きます。3m弱位かな?
青物狙いで浅くしたりも試しましたが、釣れる時はそのタナがベストのようです。
仕掛けを投入するとおもりを追いかけるようにえさの付いた針が追いかけます。
ウキ釣りの場合、ウキが立った時点でえさはおもりより上にあって、ゆっくり沈んで行きます。その間にえさ取りという小魚にやられてしまいます。
ここの釣り堀は良心的なので、えさ取りの魚はほとんどいませんが。
ウキなしでおもりを底まで沈めてから上げて行くと、水の抵抗で糸がいくらか下に引っ張られます。ですのでウキなしの方が魚のいるタナに早くえさをもって行けるのです。
これでおもりの位置にコマセかごが付いてれば最強ですがコマセは禁止です。
ただ、ポイントが遠い場合はウキがないと、えさが垂直に出来ないので手前の海底に来てしまいます。
豆知識でしたが、状況によって使い分ければさらに釣果アップが狙えるかもしれません。
ポイント5 釣れる場所
5回行きましたが釣れる場所が毎回違います(汗)
前回釣れてた場所を速攻でゲットしても、1日中だめな時もあります。
これは謎ですし、いい感じで濁りがあって水中がどうなっているのかわかりません。もちろん水中カメラや魚探は禁止です。
初めての時は常連さんに「そこの角でやってみな」と言われて、やっとの思いで最初の1匹を釣り上げたのですが、そこも次回はダメでした。
あえて言える事は足元の方が釣れるという事です。
場所は邪魔をしないように、釣れてる場所に移動する事ですね。
えさも釣れてる人が何を付けてるか横目で見る事。釣りの基本です(笑)
ポイント6 釣り方
魚がえさを食べた時に竿先を上げて魚の口に針を引っかける事を「あわせ」と言いますが、ここで差が出ます。
鯛のあたりは小さいので、ウキがちょんちょんと2回位動くともうえさがなくなってます。
よそ見している間にかかる事もありますが、針を飲み込んでしまっている事が多いです。
確実にかかってから確実に釣りたいという心境になりますが、思い切ってあわせる時のドキドキ感が釣りの醍醐味です。
勇気を出して行きましょう。
私はちょんちょんと小さな2回目でしっかりあわせます。これは正解ではないかもしれませんが。
魚の口先に針が引っかかってればうまくいった証拠です。
ウキなしの場合は竿先の動きと手の感触であたりを感じます。糸のたるみがなく魚と直接やり取りができるので、素早くあわせる事ができます。
上達したらこっちの方が釣れるかもしれません。
マナーをちょっと…
えさを付け替える時に竿先をバンと地面に置く人を多く見かけますが、衝撃ですぐ割れます。踏まれたりる事もありますし、周辺の人に当たったりしますので、竿先は水の上にある状態で作業した方が良いです。
受付の横に洗い場があって魚の処理ができます。他の人が包丁を使っている所で、シメてない魚をまな板に乗せて何かやろうとすると、魚が暴れて危険なのでシメてからウロコ剝がしなどやりましょう。
魚の目の横がポイントです。
家では塩焼き大好きな娘が待ってます
塩焼きにちょうどいい、というか塩焼きには立派すぎる鯛がよく釣れますので、下処理をして冷凍しておきます。
水が濁ってるとかいう声をネットで見ますが魚の鮮度は抜群です。
塩焼き大好きな娘が喜んで食べてくれるので、たくさん釣って帰れるようになって良かったです。
九十九里海釣りセンターの場所
千葉県山武郡九十九里町細屋敷663-5
0475-76-8678
営業時間 8:00~1500
まとめ
九十九里海釣りセンターは海の大物が釣れる釣り堀です。
釣り船の乗る事を考えるととても手軽に楽しめるという事で、平日でも多くの人が訪れます。
しかし普通にやっててもたくさんは釣れない事が多いようですので、「大丈夫かな?」と思っている方や、「前回釣れなかったからだめだ」という方に、「よし次こそは」と思っていただくためのヒントになればと思っています。
技術介入性があって旨い下手の差が出るからこそ楽しいですよね。
「タナを守る」とか「釣れてる人の真似をする」などという基本ばかりですが、釣りには大切な事だと私は思っています。
釣れないと色々やりたくなっちゃいますからね。それも大切です。
たくさん釣るとホームページの「本日の釣果」という場所に写真が載りますので、頑張って2桁を目指して下さい。