昨日送った荷物が翌日に届くってすごいですよね。
最近はスマホで追跡もできるので、よっぽど遠くなければ夕方に発送元の営業所にあった荷物が朝には地元の営業所に着いてますよね。
どうなってるんだろう?
ヤマト運輸の羽田クロノゲートという大きな中継所の見学ツアーがありましたので参加して来ました。
なるほど、そういう事か、という発見とともに、まだまだ進化している姿も見て来れました。
宅急便の歴史
ヤマト運輸は1919年にトラック5台で創立され、100年を迎えています。
1976年に宅急便が開始された時には関東のみでしたが、5年で全国に向けて配送が始まりました。
1990年に全国の99.5%がサービスエリアとなり、1997に小笠原諸島に配達できるようになって、全国どこでも荷物が届くようになりました。
1980年代には「スキー宅急便」や「ゴルフ宅急便」が始まり、手ぶらでスキーやゴルフに出かけられるようになりました。
1988年には「クール宅急便」が導入され、地方の美味しい物が全国どこでも食べられるようになりました。
旅行先でお土産を生のまま自宅に送れるようになって、電車や飛行機の旅もしやすくなりました。
最近では世界へもネットワークを広げようという取り組みが行われ、専用飛行機ももうすぐ飛ぶようになるのだそうです。
ちなみに「宅急便」という名称はヤマト運輸だけの物で、「魔女の宅急便」はヤマト運輸の許可を得ているのだとか。もし許可しなかったら「魔女のゆ〇パック」だったかも(笑)
宅急便が届く仕組み
取扱店・コンビニ・宅配便ロッカーなどから回収された荷物は、町の営業所に集められます。
各営業所の荷物は「ベース」という大きなターミナルに集まって来て、届け先のベースごとに仕分けされまとめてトラックで運ばれます。
荷物を降ろしたトラックは、そこでまた荷物を積み込んで戻ります。
ベースに届いた荷物は、営業所からお届け先に配達されます。
今回見学した「羽田クロノゲート」もベースの1つですが、首都高・羽田空港・横浜港など物流の便の良い場所にあるため、規模が大きく効率よく運ぶための工夫がされた施設なのです。
見学の内容
見学のメインは「大量の荷物をどのように捌いているのか」という工程です。
まず、トラックの搬入口が104ヵ所あって、同時に104台のトラックが荷物の積み下ろしをする事ができます。
効率よくやるためにカゴ車に積んだまま降ろし、荷物を人の手でベルトコンベアーに乗せるとスキャナーがバーコードを読み取って、必要な方へ流れていきます。
バーコードを発明した人って本当にすごいと思います。
2階には自転車を全力でこいだくらい?けっこう早いスピードで動くベルトコンベアーが動いていて、どんどん横道に入って届け先の集まる場所へ行きます。
集まって来た荷物がこのベルトに乗るシステムがすごいのです。
写真NGなのでお見せできませんので、ぜひツアーに参加して見てきて下さい。
1日見てても飽きないかもしれません。
このシステムがフル稼働すると、1時間で48000個の荷物を仕分けられます。
さらなるサービス
例えば電気製品が故障した場合、
1.メーカーに連絡
2.メーカーからヤマトに引き取り依頼
3.ヤマトが自宅へ引き取りに
4.ヤマトが修理工場へ
5.ヤマトが引き取りに
6.ヤマトが自宅へお届け
このような流れになりますが、修理を羽田クロノゲートでやってしまう事で修理工場への往復がなくなります。
その他、病院で使う手術用の道具を洗ったり点検したり、
お客様からもらったデータをもとに3Dプリンターで色々な物を作ったり、
パンフレットやプリントなどを必要な数だけ印刷して、一緒に送りたい物を同じ箱に入れて送ったり、
外国からの荷物や外国へ送る荷物の手続きをしたり、外国からの商品に日本語の送り状を貼ったり、説明書をつけたり、
このような工程を経た荷物も最終的にベルトコンベアーに流れて来て、各方面へ仕分けされて行きます。
このような取り組みによって、荷物がさらに早く届くようになって行きます。
羽田クロノゲートの場所・見学申し込み
東京都大田区羽田旭町11-1
03-6756-7180
京浜急行「穴守稲荷駅」より徒歩5分
東京モノレール「天空橋駅」より徒歩10分
見学申し込みはこちら
https://www.yamato-hd.co.jp/facilities/haneda-chronogate/
まとめ
最近では当たり前になったネットショッピングも宅急便あっての普及で、トラック5台から始まって今では多くの人のために役に立っています。
そんな宅急便の仕組みについて見学させていただきましたが、とても学ぶものが多く充実していました。
おみやげも、クロネコキャラのかわいいアイテムでよかったです。
外国人の参加者もけっこういました。
機会がありましたら参加してみて下さい。