東海汽船のさるびあ丸は東京の竹芝桟橋から伊豆諸島へ観光客や島で暮らす人々を運ぶ大型客船です。
「続・ミステリーきっぷ」という、条件付きでとても安い料金で往復できるプランを見つけ実際に参加して来ました。
「続」という事は前回好評だったので今回があるという事で、これからも期間限定で企画されるかもしれないと思い、どのくらい魅力的なのか紹介させていただく事にしました。
閑散期の空室を埋めるためだと思いますので、私のように閑散期の平日派の人にはありがたいプランです。
また今回は「快」という快適の快が付いたプランが発売されました。
前回は2等和室が対象でしたが、「床が硬くて眠れない」などの感想をネットで目にする事が多く、今回は1等室にグレードアップしたプランが登場したというものです。
それでも片道の料金で往復できちゃうお得な割引きっぷですので、料金や客室の比較などを含めて紹介して行きます。
ミステリーきっぷの条件とは
![竹芝桟橋客船ターミナル](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/takesiba2.jpg)
さるびあ丸は竹芝桟橋を夜22:00に出航して大島に朝6:00に到着します。
その先、利島7:40着→新島8:35着→式根島9:05着→神津島10:00着と各島に入港。
折り返し、神津島10:30発→式根島11:25発→新島11:55発→利島12:50発→大島14:30発、そして竹芝桟橋に19:00に到着し、3時間後の22:00に伊豆諸島へ出航して行きます。
ミステリーきっぷは22:00に乗船し船中1泊、大島から先のどの島で降りるか当日乗船の直前まで分からないという物です。
さるびあ丸のスケジュールの中での下船ですので、当然の事ながら遠くに行くほど滞在時間が少なくなります。
大島8時間10分・利島5時間10分・新島3時間20分・式根島2時間20分・神津島30分の滞在です。
私は、「さるびあ丸に乗ってみたかった」「大島は行った事があるけど前回はよく見て回れなかった」「他の島にも行ってみたい」「でもどの島に行くのか決めかねる」「ジェット船が大島より先の島に行く日は少ない」などの理由で決めかねていたのですが、どのようなスケジュールが良いのか検索している中でミステリーきっぷを知りました。
ノープランこそ旅の醍醐味だったりしますよね。
![出航のご案内](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/joukyou1.jpg)
さて今回の行先ですが、出航前の案内では大島から先は★マークで「状況により接岸出来ない場合がある」という条件付きになっていました。
下は三宅島→御蔵島→八丈島へ行く橘丸ですが★××です。
翌日帰って来た時に、まだ着いていないはずの橘丸がいたので欠航だったのかもしれません。
そのくらい強風が吹いていました。
という事は大島確定かな?
![チケット](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/takesiba3.jpg)
やはり大島でした。
大島は海の状況によって岡田港と元町港を使い分ける事が出来るので、大島率は高くなります。
チケットと各島での過ごし方の例が書かれた紙をもらって出航時刻を待ちます。
![翌日の出航のご案内](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/joukyou2.jpg)
これは翌日に帰って来た時の案内板です。
風は収まって全部〇印。
こういう日に乗ったら本当にどこで降りる事になるか分かりませんね。
![竹芝桟橋](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/takesiba.jpg)
竹芝桟橋は本当におしゃれです。
トレンディドラマの舞台のようでワクワクします。
![さるびあ丸](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sarubiamaru.jpg)
さるびあ丸です。
思ったより大きくてきれいです。
気象海象状況を分析する最新の航海支援システム搭載。
「アジマス推進器」というスクリューが縦に2つ回るハイブリッド方式で、低音・低燃費・環境に優しい船です。
海は荒れ気味でしたがほとんど揺れず、静かにグイグイ進んで行きます。
よっぽどじゃないと船酔いしないのではないかと思うほどです。
![レインボーブリッジ](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/yakei1.jpg)
出航してすぐにレインボーブリッジの下を通ります。
このひと時は本当に最高です。
帰りにレインボーブリッジの下をくぐる時には「言葉の贈り物」という曲が流れるのですが、何とも切ない曲で「またいつか行く」という気持ちになります。
料金比較
季節によって変動はありますが、さるびあ丸の「片道料金」は以下のようになっています。
大島 2等 5,430円・1等 10,850円
利島 2等 6,040円・1等 12,080円
新島 2等 7,300円・1等 4,610円
式根島 2等 7,300円・1等 4,610円
神津島 2等 7,740円・1等 15,480円
ミステリーきっぷは2等和室利用の「往復」で5,000円です。
そして今回私が利用した「ミステリーきっぷ・快」は1等客室利用で7,000円となります。
2,000円プラスしてもかなりお得ですよね。
船内の様子
![船内廊下](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sennai1.jpg)
乗船すると上下階への階段で各階への移動と、船の前後に通路が2列あって指定された部屋に向かいます。
大きな荷物は右に写っているような手荷物置き場に置きます。
相部屋は10人くらいずつの個室になっていて、〇号室の〇番というように、寝る場所が決まっています。
![船内エレベーター](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sennai2.jpg)
階段が難しい方もエレベーターがあって安心です。
![レストラン](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sennai6-1.jpg)
レストランの営業時間は以下の通り。
22:00~23:30
7:30~ 8:30
12:00~15:00
17:30~18:30
大広間的なスペースがなく談話は外のベンチが基本となりますので、レストランで飲み食いしながらお話して部屋に入ったら他の乗客がいますので、静かに寝るのが良いですね。
![自動販売機](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sennai3.jpg)
各階に自動販売機エリアがあってパンやカップ麺やレンチンのパスタなどが手に入ります。
レストランは持ち込み禁止でメニューから注文しなければなりませんので、ここで購入して食べるのも良いですね。
相部屋だと食べづらいかもしれませんので、そういう場合は外になってしまうのかな?
夜の22:00出発で23:30には消灯の放送が入りますので、出航後の景色を見たら寝るのが基本となります。
![冷蔵ロッカー](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sennai8.jpg)
200円で使える冷蔵のロッカーもありますので、要冷蔵のくさやを買って来ても大丈夫です。
あと、岡田港のお土産屋さんのプリンが美味しそうでした。
![ペットルーム](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sennai4.jpg)
最近話題になっているペット同伴旅行ですが、ペットルームにゲージに入れて入っていてもらう形のようです。
短時間で清掃して次のお客様を乗せるのですから、現時点ではこのような形なのでしょう。
覗いてみたら利用無しでした。
![航路案内](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/sennai7.jpg)
廊下に現在地が表示されています。
行きは8時間、帰りは4時間30分。
行きは朝に着くようにゆっくり走って、帰りは遅くならないようにスピードを出して走るのでしょうね。
その他、授乳室・シャワー室も完備されています。
客室比較
![2等和室](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/2tou.jpg)
こちらがミステリーきっぷの基本となる「2等和室」です。
床にじゅうたんだけの場所に枕だけ、向かい合わせで10人分の場所がありました。
頭上にあるのが100円返却型のロッカーと救命胴衣。
コンセントはテレビの下にある共用の物だけです。
これでは眠れないという人が多く、100円で借りる事ができる毛布を3枚くらい借りて、下に2枚敷いて1枚かかけて寝るとか言っている人がいました。
テレビはありましたが、こういう所でテレビをつけたり消したりできる人はすごいと思います。
![1等室](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/1tou.jpg)
こちらがグレードアップした、ミステリーきっぷ・快の「1等室」です。
マットレス・毛布・ハンガー・専用コンセント・読書灯が付いています。
相部屋・ついたては初体験でしたが、横になってしまえばプライベート感は確保できているように思いました。
平日で私の対角線にもう1人いただけでしたので、いびきなど気にせずにゆっくり眠れました。
船の中は常にエンジン音のような音がゴーっとしていますので、いびきをかいても大丈夫だろうという気持ちになりました。
満席だったら分かりませんが。
他のタイプの部屋
![特等・特1等](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/toku1.jpg)
一般客室と区切られた場所にあるのが特等室です。
特等室はツインの個室でシャワーとトイレ付き。
値段も高いのですが、人気も高いタイプです。
特1等室は1室2段ベッド2台のファミリー向けでトイレとシャワー付き。
混雑時は相部屋になる事もあるという事で、各ベッドにロッカーとコンセントが付いています。
![特2等](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/toku2.jpg)
特2等室は2段ベッドで各ベッドにコンセント・ロッカー付き。
カーテンが閉まるので大部屋より良いという方もいるかと思われます。
上の部屋への階段も大きくて上りやすそうでした。
![2等椅子](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/2touisu.jpg)
こちらが2等椅子席。
ロッカー・USBポート付きの2人掛けで、ロールカーテンで隣と仕切れるようになっています。
お急ぎの方はジェット船で
![ジェット船](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/jetsen.jpg)
大島岡田港を出航するジェット船です。
東京から大島を片道2時間8,800円で行けてしまいますし、大島を経由して伊豆へ行ったり、房総半島へ行くコースもありますので、いろいろと組み合わせるのも良いと思います。
行きは大型客船、帰りはジェット船とか。
![さるびあ丸から見る富士山と夕陽](https://siroyakiblog.com/wp-content/uploads/2024/01/yuuhi.jpg)
私は割引のミステリーきっぷですので帰りも大型船の1等室。
大島でアクティブに動き回ったので、横になってしっかり寝て元気になって東京に到着しました。
船内1泊とは言うものの、帰りも部屋があって休めると言うのは、もう1泊したかのような満足度でした。
竹芝桟橋の場所と東海汽船ホームページ
東京都港区海岸1-16-3
03-3432-8081
https://www.tokaikisen.co.jp/
まとめ
東海汽船「ミステリーきっぷ・快」の割引を使って伊豆大島まで行って来ました。
さるびあ丸は朝6:00に大島の岡田港に到着し、臨時バスが各方面へ運んでくれましたので、6:00から営業しているレンタルバイクを借りて大島を1周して来ました。
とても充実した滞在でしたので、合わせてご覧下さい↓
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