神社で見かける輪くぐりですが、これは半年に一度心身の穢(けが)れを祓(はら)い清める神事なのです。
6月30日に行われるのが「夏越の大祓い」(なつごしのおおはらい、なごしのおおはらえなどと読みます)
12月31日に行われるのが「年越の大祓い」(としこしのおおはらい)
茅の輪(ちのわ)はくぐったり身に着ける事により罪穢が祓われるという信仰があり、種々の災厄を除き心身ともに清らかな姿に立ち返るため、古くより大祓の中で茅の輪神事が行われてきました。
茅の輪くぐり
これは大晦日に千葉県一宮町の玉前(たまさき)神社に行った時の写真です。
参道の真ん中に茅の輪があって、真ん中に幣束などが置かれて通れない状態になっていました。
列ができているので並んでいると、神職の方々が列をなして階段を降りて来て、全員に包み紙のような物が渡されました。
中には人形(ひとがた)と言って紙を人の形に切り抜いた物と、紙を細かく切った物がはいっていて、人形は名前と年齢を書いて回収されました。
掛け声とともに細かく切った紙を撒きお祓いしてもらいます。
そして、「祓いたまえ、清め給え」と言いながら輪をくぐり、左から回って元の位置に戻り、輪をくぐり次は右へ、次は左まわり、最後に輪をくぐったらそのまま拝殿へ。
コロナが流行してからは神職のみが中で上がってやっていましたが、その前はその場にいた人は御祈祷に参加させていただいていました。
たまたまその時間にいただけでそんな体験ができたなんてびっくりでした。
玉前神社は午後3時でしたが、大祓式が行われる時間はさまざまなようですので、もし行かれるのであれば調べてから行かれる事をお勧めします。
終わった後に茅の輪から藁を引き抜いて小さな輪を作っている人を見かけました。
これを玄関にぶら下げておくのだそうです。
★玉前神社のページ
https://www.tamasaki.org/
人形(ひとがた)で祓ってもらう方法も
大祓では「人形(ひとがた)・形代(かたしろ)」という人の形に切り抜いた紙に名前と年齢を書いて、自分の身体を撫で息を吹きかけることによって、自分の罪や穢れを人形に移し、それを神社に預けて大祓式で祈祷していただくという方法もあります。
海や川に流すという所もあるそうです。
人形は神社のお守り授与所あたりにあることが多いようです。
郵送でできる所も
郵送でできる神社もありました。
神社から家族分の人形をいただいて来て、自宅で家族全員の穢れを人形に移し郵送で送ります。
費用は振込の所もあれば、人形をいただくときに払う所もあったかと思います。
寒川神社は一度お願いすると翌年には申し込み用紙が送られて来て、人形を返送してお金を振り込んで祈祷をお願いできます。
金額は指定されてなく500円×5人=2500円で、端数切り上げて3000円振り込んだら、大祓式で祈祷されたお札が送られて来ました。
これはうれしかったです。
★寒川神社のページ
https://samukawajinjya.jp/
茅の輪守り
神社によってはこのような茅の輪守りが頒布されている事もあります。
玄関や家族が集まる場所にぶら下げておくと、毎日の穢れを清めてくれるようで気持ちがいいものです。
これは寒川神社の茅の輪守りです。
これは芝大神宮の物です。
★芝大神宮のページ
https://www.shibadaijingu.com/
まとめ
6月30日の「夏越の大祓い」と12月31日の「年越の大祓い」では、半年の身の穢れを祓い清める儀式が行われ、茅の輪くぐりをするという慣わしがあります。
また、自宅で日々の穢れを清めてくれる「茅の輪守り」を頒布している神社があります。
上記の他に、鹿島神宮や三島大社でも見かけた事があります。
1年を生き生きと過ごせるために、半年に1度の参拝をおすすめします。
★鹿島神宮のページ
https://kashimajingu.jp/
★三島大社のページ
http://www.mishimataisha.or.jp/