リニューアルされて話題の観光地となった羽田空港ですが、見学ツアーが予約がなかなか取れないほど人気になっています。
ANAが主催する「 Blue Hangar tour」という無料の見学ツアーに参加出来ましたので、その時の様子をお伝えします。
現役の飛行機を本当に間近で見る事ができますので、飛行機好きにはたまらないツアーです。
Blue Hangar tourの場所
東京都大田区羽田空港3-5-5
03-6700-2222
https://www.anahd.co.jp/group/tour/ana-blue-hangar/
このツアーはANAの整備工場を見学するものですので、空港内ではなく「ANA コンポーネント メンテナスビル」という場所へ行きます。
会場には駐車場がありませんので、車の方は空港の第1か第2駐車場に駐車して、第1ターミナルの15番乗り場からバスで移動となり、西新整備場バス停で下車、徒歩5分程です。
「試験的に」という事でしたが、モノレールの新整備場バス停からANAコンポーネントメンテナンスビルバス停の間で連絡バスが運行していました。
アクセスの詳細🔽
https://www.anahd.co.jp/group/tour/ana-blue-hangar/access/
予約方法
予約はネットでの申し込みとなり、予約が完了した時に届くメールを見せて入場するシステムです。
予約ページ🔽
https://www.anahd.co.jp/group/tour/ana-blue-hangar/reservation/
ほとんど予約が埋まっている状態ですが、私が見た限りではけっこうキャンセルが出て、1人や2人の空席が現れます。
ただ、名前などを入力している間に他の人に先を越されてしまう事もありましたので、空きがあったら迷わず進んだ方が良いかもしれません。
見学できる場所
ANAの整備部門「e.TEAM ANA」と言われ、7部門の内の5部門は以下のようになっています。
「ライン整備」
次に出発するまでの間で必要な整備を短時間で行い飛行可能か判断を行ないます。また、夜には翌日に使われる飛行機の点検が行われています。
「エンジン整備」
ジェットエンジンを1つ1つの部品に分解し洗浄・点検・修理などを行ないます。30.000点の部品を10.000分の1インチの制度で整備。1つのエンジンに1か月かかる事もあるそうです。
「装備品整備」
計器類や客室乗務員が放送に使う装備などの修理・点検・整備。
「整備サポート」
部品や設備の管理などを全体的にサポート。飛行機の部品20万品目、工具4万点の把握はもちろん、1つ1つの小さな傷も見逃さない細かな作業が求められ、発注があると迅速に届けます。
「ドッグ整備」
一定期間飛行した飛行機を整備工場で定期的に点検整備。重整備は機体を分解し内視鏡なども使われて徹底的に整備されています。
このツアーで見学できるのはドッグ整備部門がある格納庫です。
見学の様子
まずは30分程の説明とVTRで知識を高めた所で、いくつかのセキュリティを通過して整備工場へ入って行きます。
ANAでは300機の飛行機を所有していて、大きい物で70mもあります。
ここは飛行機が最大7機入る第1格納庫で、1.050人もの整備士によって24時間365日稼働しています。
となりには第2格納庫もあります。
ヘルメットの色やワッペンで整備士の格付けが分かるようになっているようです。
柱が無い構造となっています。
今回はラッキーな事に2機しかないスターウォーズジェットのうちの1つを見る事ができました。
上から見るだけかと思っていたら、なんと飛行機のそばまで行く事が出来ました。
案内は7~8人ほどのグループに分かれて、それぞれ客室乗務員の方が詳しく説明してくれながら進みます。
エンジンが風でくるくると軽やかに回っています。
それだけでも精密に整備をされている事が想像できます。
エンジン内部を見たのは初めてです。
こうしている間にも滑走路を飛行機が離陸して行きます。
スターウォーズジェットはボーイングでこちらはエアバスの飛行機。
その違いなども説明してもらいました。
私は一番感動したのがエンジンがたくさん並んでいる光景です。
エンジン整備部門が全て分解して完璧に整備された物が、いつでも交換できるように用意されています。
タイヤも全ての飛行機に対応できるようになっているのでしょうね。
そこへ1機運ばれて来ました。
ここへ来る飛行機は一定期間働いて車検のような形で来るケースと、鳥がエンジンに入ってしまったなど、緊急な事で来るケースがあるとの事。
そういう話を聞くと、あの飛行機が病院へ連れて来られた子供のように思えてしまったり。
90分ほどの見学でしたが、今まで見た事のない世界を見る事が出来て有意義な時間でした。
お土産はここならではの物がありました。
飛行機の部品が入った缶詰。
帰って来てから「1つ買っておけばよかった」と後悔しています。
飛行機の整備士になるには
高校卒業後、航空専門学校や高等専門学校を卒業して航空会社や整備関連会社に入社し、国家試験を目指します。
国土交通省認定航空従事者養成指定校ならば、在学中に資格取得も可能です。
また、理系の4年制大学を卒業して航空会社に入社すれば、国家試験を目指す事ができます。
まとめ
ANAの整備工場を見学するツアーでしたが、基本的に撮影は自由でガイドさんがシャッターを押してくれたりもします。
ただし、SNSなどに投稿する画像は、指定されたアドレスにメールで送り、2日ほどで返信されて許可された物のみ使う事ができます。
ダメなパターンはANA以外の航空会社の飛行機などが写った写真や、整備士などがすごく小さくても写っている写真。
動画はダメです。
外国人の参加者もけっこういましたが、客室乗務員の方が英語で質問に答えたりして楽しんでいる様子でした。
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